長打率の打線での見方 なぜ大切なのか
今回は長打率がなぜ大切なのか、打線を考える上でどのように活かせばいいかを書いていきます。
ちなみに長打率の基本的な話は下の記事で書いているので、ぜひ見てみて下さい。
長打率はなぜ大切なのか
早速ですが長打率がなぜ大切なのかについて書きます。
その話をする前にまずわかっておいてほしいことがあります。出塁率の記事でも書いているのですが僕が勝手に四マス理論と呼んでいるものです。
これは簡単に言うと野球は三つのアウトを取られる前に四つのマス(塁)を進むのを目指すゲームだということです。
これをもとに考えると長打率が大切な理由は単純です。
長打率とはどれだけ塁を進めるかの期待値ですから(四球などの分本当は誤差あり)、野球ができるだけ塁を進むことが求められるものだと考えると長打率は大切です。
長打率をどのように活かすか
長打率が大切であるのはいいとして、では実際にどのように活かせばいいのでしょうか。
まず、前提として、長打率が高いバッターは基本的には上の方の打順に置くべきです。
この理由もシンプルで、打順が上であるほど打席が回ってくる回数が増えます。進むマスの数はその期待値である長打率に打席数をかけたものですから、進むマスの数を増やそうとするなら、長打率が高いバッターは上位に、長打率が低いバッターは下位に置くのが鉄則です。
ただ、じゃあ長打率の高い順に並べればいいのかというと当然そんなことはありません。野球というスポーツはそこまで単純ではありませんw。
打順を考えるときに考えるべきことはあまりにも多いので、今回は長打率が高いのに1,2番にはおかない方がいいという状況を紹介します。
この時重要になるのが、長打率が高いと言っても色々なパターンの打者がいるということです。
特に差があるのが走力と出塁率です。
走力
まずは走力。長打率が高いバッターというのは、ゴリゴリのホームランバッターであるか、中距離打者がホームランをそれなりに多く打てているかのどちらかであることがほとんどです。
そして中距離打者の場合は走力は普通くらいであることや、むしろ実は足が速いということが多いですが、ホームランバッターというのは大概足が遅いものです。
当然ですがこのようなバッターは1,2番には置くべきではありません。
むしろなんか威圧感がある気がするので、ランナーがたまりがちな4,5番あたりがいいと思います。
出塁率
次に出塁率。これは長打率が高いバッターの中でも高い人と低い人に分かれます。
もちろん長打率が高い分、出塁率が高いというバッターも多いのですが、中には当たれば大きいが、打率・出塁率は低めというロマン砲タイプもいます。
これもまた1,2番には置くべきではありません。
こういう選手は、ただでさえ上位打線には出塁率が大切だから向いてないのに、自慢のホームランも1,2番にいたらランナーがおらず一点しか入らないということで、適正は最悪です。また、こういう選手は大概足が遅いものです。
こういう打者は5,6,7番あたりにいて、ランナーがいる状態で回ってきたら厄介だという存在になるのが一番でしょう。
また、これらとは別に、長打率が高いバッターの前には出塁率が高いバッターをおくべきという考え方もあります。
どういうことかというと、例えば二塁打を打ったとき、本来であれば進むマスは二つです。しかし、もしランナーがいればそのランナーの分、チーム全体での進むマス数は四つあるいは五つになり、点を取れる可能性もあります。要するに長打が出る時にはランナーがいた方が得だよねってことです。
終わりに
今回は長打率の重要性や打線での考え方について書きました。ただ打線の組み方は複雑ものなのでこれからも別の面から考えていこうと思います。ご覧いただきありがとうございました。